絵本列車 ∞ てくてくちょうむすび
手作りの愛と温もり*『かえってきたおにんぎょう』

『かえってきたおにんぎょう』
作者:ガブリエル・バンサン
訳:もりひさし
出版社:BL出版



ちいさなねずみの女の子、セレスティーヌは

心優しい くまのアーネストおじさんと暮らしています。


一緒にさんぽに出かけたある日、セレスティーヌは

大切にしているぬいぐるみの「シメオン」を

どこかに落として なくしてしまいます。


悲しむセレスティーヌをみて、

アーネストおじさんは夜に探しに出かけますが、

「シメオン」は雪に埋もれてすっかり

こわれてしまっていたのでした・・・。


セレスティーヌを喜ばせようと、

ぬいぐるみをたくさん買って帰るアーネストおじさん。

でも、やっぱり、セレスティーヌにとっては

代わりのぬいぐるみではなく、

「シメオン」でないといけないのです。


困ったアーネストおじさんは・・・!?


セレスティーヌの描いた絵を見ながら

夜中に内緒で手作りします(*^^*)

本物(!?)の「シメオン」が帰ってきたわ!!と感激して 、

大切に可愛がる セレスティーヌの姿に心が温まります。


アーネストおじさんの広い心と愛の深さに触れて、

豊かな気持ちに満たされて、


クリスマスシーズンでなくても読みたくなる

愛と温もりあふれる素敵な絵本☆

**************************

作者は、ベルギーの画家、そして絵本作家である

ガブリエル・バンサンさん(1928-2000)。


アニメーション映画「くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ」を観て 

絵本を知り、大ファンになりました。


関連記事1:「くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ」
*愛溢れる素敵なアニメーション


関連記事2:「くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ」2
*ガブリエル・バンサンの世界



この絵本に登場するぬいぐるみは、

映画にもちゃ~んと登場しているんですよ♪

(※アヒルのぬいぐるみだと思い込んでいたのですが、

なんとペンギンちゃんでした!)

とても可愛くて愛嬌のある「シメオン」(^^)


このアニメーション映画は、

絵本のストーリーとは異なる内容の作品なのですが、

そこかしこに絵本のエッセンスが散りばめられていて、

それらを見つけるたびに嬉しい気持ちになります。


映画に関しては、パンフレットも発行されていないようだし、

大々的に宣伝もされていなくて、

キャラクターグッズなども販売されていなくて、

どうしてかな~、なんて漠然と思っていたのですが、


これらは全て、ガブリエルさんの願いであり、

お母さんや子どもたちに対する愛
だったと後から知りました。


(↓ ガブリエルさんのインタビュー記事より
月刊『MOE』1988年2月号)
****************************

キャラクター商品を作れば、
またまた世の中のお母さん方は
それを買わされます。また、お金を使います。

私は一人一人の子ども達が、
それぞれの想像の世界に作りあげている
セレスティーヌとアーネストを大切にしたいと思います。

(中略)

お母さんが本代だけですむようにしてあげたいですね。
その他のものを作れば結局は
私のせいで、世の中のお母さんが又
消費に走らなければならないはめになるのは
いやなんです。

(中略)

与えられる喜びだけでなく、
子どもひとりひとりが創る喜びも
持って欲しいと思います

****************************

商業ベースにのせられた作品とは

一線を画す 本物の作品。


私も子どもたちもつい、映画や展覧会を

観終わったあとは、ミュージアムショップで

記念のものや 図録・本などが欲しくなってしまうのですが、

「買って、買って!」や「欲しい、欲しい!」が増えてくると、

苦しくなってしまうことも多々ありました・・・。


もう一度原点に立ち返って、

現代の消費社会や、真の心の豊かさについて

思いを馳せてみよう、という気持ちになりました。



大切なことを思い出させてくれるガブリエルさんに

感謝の気持ちが溢れてきます(*^^*)



↑ 「私もこの絵本が大好き!」、または
「読んでみようかな」と思ってくださった方、
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参考文献:
絵本雑誌 月刊『MOE』1988年2月号
「ガブリエル・バンサンの絵の世界」
MOE 19882

ガブリエル・バンサンさんに関する記述がなかなか見つからず、

絵本の「あとがき」だけが頼りだったのですが

ようやく見つけることができました!!

貴重なインタビュー記事などが掲載されています。


彼女のデッサン絵本『たまご』や、『アンジュール』などは、

世界中のクリエーターや芸術家などに衝撃を与え、

感動を与え、創作に影響を与えたと言われています。


漫画家の手塚治虫さんや

児童文学作家の今江祥智(いまえ よしとも)さんも

ガブリエル・バンサンさんを讃える記事を書いておられます。




『アンジュール』
著者:ガブリエル・バンサン
出版社BL出版
[2016/02/29 15:22] | 12号車*クリスマスの絵本 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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『絵本からあふれる愛』 をテーマに♪
てくてく心のおもむくままに、愛溢れる絵本と大好きな作家さんのこと、日々のワクワクを綴っていきたいと思います。

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