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絵本列車 ∞ てくてくちょうむすび
芸術としての漫画を子どもたちに届けたい* 『がんばれさるのさらんくん』
漫画家、エッセイストでもあり、

"ナンセンス絵本の巨匠"として活躍された

長新太(ちょう しんた)さんの絵本デビュー作、

『がんばれさるのさらんくん』


『ぐるんぱのようちえん』の挿絵を描いた

堀内誠一さんとのご縁からうまれたという素敵な絵本です♪


この絵本、私は子どもの頃 読んだことはなかったのですが、

ずっと絶版になっていて、2006年に福音館書店から

限定復刊された時に初めて手にして、

長新太さんの数ある作品の中で 最も好きな1冊となりました!!




『がんばれさるのさらんくん』
作:中川正文
画:長新太
出版社:福音館書店(1958年3月号「こどものとも」)



動物園で「どうぶつたちのオーケストラ」をつくることになり、

トランペットを担当することになった さるの さらんくん♪

でも、いくら稽古をしても ちっとも音は鳴らないし、

すっかりやる気をなくしてしまいます・・・。


園長さんの娘さんはそんな さらんくんを励まし、

毎晩いっしょに稽古をします。

上手に吹けるようになって、さらんくんは大喜び♪(^^)


ところがある日、動物園が 火事になり、

さらんくんはトランペットを取りに火の中へと走っていきます。

後を追いかけた娘さん・・・そして、

さらんくんと トランペットは無事に戻ることができるのでしょうか・・・



さるのさらんくんも、楽器を演奏する動物たちも

それはもう 可愛らしく描かれていて(*^^*)

(長新太さんらしくない!?)淡い色味も素敵で、

どの場面にも隅から隅まで

楽しさと ワクワクが散りばめられています♪



子どもの頃は、『かさもっておむかえ』の絵本が大好きで、

長新太さんといえば、『ぴかくんめをまわす』や

『おしゃべりなたまごやき』のような

鼻の大きな人物が登場する画風に親しんでいたので、

さるのさらんくんが長新太さんの挿絵だと知った時は驚きました!


『かさもっておむかえ』
作:征矢清
絵:長新太
出版社:福音館書店


当初は廃刊も覚悟されていたという

「こどものとも」(1~11号)は、1957年に 賞を受賞し、

そこから絵本の新たな可能性を模索したそうです。


当時、子供向けの大衆的な漫画は人気がありましたが、

海外のように 「芸術としての漫画を

日本の子どもたちに届けたい」
と考え、


そのためには、新しいスタイルの漫画家が

チャレンジするのがふさわしいと、

なんと堀内誠一さんの推薦で

長新太さんが さるのさらんくんの挿絵を

手掛けることになったのだそうです!


出来上がった長新太さんの絵を見た堀内誠一さんは、

「感動で息がつまり、心臓が興奮で

痛くなった」と語っておられたそうです。


”子どもたちに本物を届けたい”という思いのもと、

たくさんの素晴らしい作品が生み出された時代。


作家さんたちの情熱が注ぎ込まれた作品は、

60年近く経った現在でも、強く胸を打たれます。


こちらに詳しく紹介されています(^^)

こどものとも創刊60周年 * こどものとも60
http://kodomonotomo60.com/history/101/



愛知県 刈谷市美術館
では、

7月23日から9月4日まで

「没後10年長新太の脳内地図展」が開催されます。


日本の絵本界に”ナンセンス”の分野を切り拓いた

長新太さんの作品 約250点が展示されるとのこと。

お近くの方、ぜひご覧になってくださいね♪






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[2016/07/23 00:41] | 9号車*動物たち | トラックバック(0) | コメント(0) |
”絵でお話を語る” 11ぴきのねこと馬場のぼるの世界展



11ぴきのねこと馬場のぼるの世界展

2016年7月16日(土)~9月4日(日)

植野記念美術館(兵庫県)


子どもの頃、大好きだった『11ぴきのねこ』のシリーズ絵本♪

(一番のお気に入りの絵本だったかも^^)

その作者である馬場のぼるさんの展覧会が

この夏、兵庫県丹波市で開催されます!


11ぴきのねこたちは、好奇心旺盛で

「それはやったら駄目でしょ!」と思うことも

サラっとやってのけて(^^)これがなんとも爽快で、

とらねこ大将 を中心に 一致団結して

なにやら企んだ後は・・・

ちょっぴり痛い目にあったりして(笑)


ユーモア満載で、ほのぼのとした温かな表情、

独特の色使い、ハラハラするストーリー展開に

大人も子どもも 引き込まれる、ゆかいな絵本♪


↓ こちらは全6冊のシリーズ
作:馬場のぼる
出版社:こぐま社


11piki -2


作者の馬場のぼるさん(1927-2001)は、

青森県三戸町生まれ。

戦後、漫画家としてデビューし、

手塚治虫さんや福井英一さんとともに

「児童漫画界の三羽ガラス」と呼ばれていたそうです。


こぐま社を設立された佐藤英和さんによると、

『11ぴきのねこ』は、

”絵でお話を語る絵本”


絵本の「絵」というものは、

「言葉として書いてあるもの」を 「絵にする」のではなくて、

お話を 「絵で語る」もの、ということを徹底的に考え尽くし、


こぐま社の絵本はみんな

文字で説明していなくても、ページをめくる間に

何が起こったかが分かるものなのだそうです。


『11ぴきのマラソン大会』



この作品には文字が無く、まさに

絵で語られた、おすすめの絵巻えほんです(*^^*)

毎回楽しい発見があって、

子どもたちと大盛り上がりです♪

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このところ、テレビゲームやDS、

スマートフォン等に

時間を奪われている子どもたち・・・(--;)


どうすれば”絵本の世界も楽しいよ!”と

興味を向けてもらうことができるか必死です(^^;)

たまには電源を全て切って、

(私自身も携帯やパソコンから離れて・・・)

静かに 豊かに 空想の世界に浸りたい。


馬場のぼるさんの絵本のような

大人になっても 心にずっと残る宝物 にいっぱい触れて

子ども時代を過ごしてほしいなと、 切に切に願います。


展覧会のご案内はこちら★


展覧会では、絵本や漫画の原画の他、

馬場のぼるさん亡き後、2010年に生まれ故郷で見つかったという

幼少期の作品やスケッチ、家族写真なども展示されるそうです。


大好きな11ぴきのねこの展覧会、

とにもかくにも楽しみです(^^)♪





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[2016/07/14 00:11] |   馬場のぼる | トラックバック(0) | コメント(4) |
今、一番大切なこと * 『地球というすてきな星』

『地球というすてきな星』
作:ジョン・バーニンガム
訳:長田弘
出版社:ほるぷ出版


『地球というすてきな星』は、

1999年に和歌山県で開催された

「南紀熊野体験博」を記念して出版された絵本です。


ジョン・バーニンガムさんは、1997年の秋に

熊野地方を旅し、熊野の海岸線や川、

杉の巨木、古代からの森を見てまわり、

その時の深い感動的な印象をもとに

この絵本を創作されました。


17年も前に描かれた絵本ですが、

今の私たちに最も重要なメッセージに溢れていて、

日常生活に追われ、大切なことを忘れがちな

自分自身に言い聞かせるためにも、時々読み返しています。



(ジョン・バーニンガムさんは絵本『ボルカ』の作者です。)
関連記事:『BORKA ボルカ』* 心温まるガチョウの物語

(翻訳は『空の絵本』の長田弘(おさだひろし)さんです。)
関連記事:お月見の夜に*2 『空の絵本』





地球という星を何千年もかけてつくった神さま。

この星は、きれいな空気があって、水があって、

生き物たちや人間たちが一緒に暮らしていける楽園です。


神さまはこの美しい星が出来上がったとき

とても満足して、何万年もの間 眠りにつきました。


そしてある日、目を覚まして 地球という星が

今、どんな姿になっているか

二人の子どもたちと一緒に見てまわるのですが、

その変わり果てた姿に嘆き悲しみます・・・。


「魚や鳥たちのためにつくった海も、

生き物たちのためにつくった澄んだきれいな空気も、

こんなにもきたなく汚れてしまっている・・・


生き物たちのふるさとである森も切りはらわれ、

ペンギンやシロクマのためにつくった氷山は

溶けてどんどん小さくなってしまっている・・・


この世界を大事にするようにと、きみたち人間を

どんな生き物よりも 賢くつくったというのに・・・」



「こんな暮らし方はまちがっている、生き方を変えなくちゃ!」


子どもたちは開発でお金儲けをする大人たちや、

いつも言い争っている宗教家たち、

銃や爆弾をもつ軍人たち、

世界で起きている事に無関心な人たちに

神さまの言葉を伝えてまわります。


その後、大人たちは行動を変えていき、

世界は今までよりずっとずっと良くなっていきます。

ookusu koubou

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私一人にできることは小さなことかもしれませんが、

この絵本の大切なメッセージを心に留めて

”理想”だけで終わらせないように、

行動を変えていかなければいけませんね。


この絵本は、子どもたちだけでなく

世界中の大人たちへの素晴らしい贈りものだと思います。


巻末に紹介されている、ジョンバーニンガムさんのメッセージが

心に響きます。 (以下本文より)

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『地球というすてきな星』はひとつの夢です。

もしも、世界を変えることができたら―
わたしたちみんなの考え方や行動を変えることができたなら、
それはすばらしいことではありませんか。
わたしたちはもう何年もの間、
地球という星を虐待し、自分たちを傷つけてきました。

いつも新しい世代には、
これまでの姿勢を変える可能性があります。
新しい世代は、考えることをはじめ、
これまでと違った行動を起こすことができるのです。

わたしたちは、今危機に直面しています。
生きのびるのであれば、自分たちが変わらなければいけません。
このおはなしが、こどもたちにとって、
自分たちが住む地球という星について、
そしてその地球を救うためには何をすればいいのか、
を考えるきっかけになることを、願っています。

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[2016/07/07 00:41] | 5号車*宇宙・星・月 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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プロフィール

結衣

Author:結衣
『絵本からあふれる愛』 をテーマに♪
てくてく心のおもむくままに、愛溢れる絵本と大好きな作家さんのこと、日々のワクワクを綴っていきたいと思います。

夢は、お母さんと子どもたちが笑顔になれる 温かな居場所、 絵本&ソーイングspaceをつくること♪
子どもたちの刺繍クラブをつくること♪

好きなことば・・・
『千里の道も一歩から』
『Think Globally,
Act Locally』

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