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絵本列車 ∞ てくてくちょうむすび
動物たちと自然を守りたい*『まいごのしろくま』
hosi taiyou


もうすぐ小学校卒業を迎える娘が

一番大切にしている絵本を

ご紹介したいと思います。

小学1年生の頃に、初めて自分で選んだ絵本。


いつも私の好みと直感を最優先に絵本を選んでいたので、

「お母さん、自分の好きな絵本ばかり買ってるー!」と

痛いところをつかれ・・・反省(^^;)


今まで、色んな絵本を読んできましたが、

いつでも「この絵本が一番好き!」と言います。

”自分で選ぶ”って大事ですね♪



氷にかこまれた さむいさむい国に暮らす

しろくまの親子の物語。

『まいごのしろくま』


作:アンドレ・ダーハン
訳:角田光代
出版社:学研



可愛いしろくまの子は、

お父さんとお母さんの愛情を

いっぱいに受けて、幸せに暮らしていました。


ところが、ある日突然、

大きな音とともに 氷が崩れ出し、

お父さんとお母さんは 小さなしろくまの子を抱いて

遠くへ逃げなければならなくなります。


海に浮かぶ氷の破片を見つけ、

ようやく家族で眠ることができましたが、

やがてその氷も溶けて小さくなり・・・


すやすやと眠る しろくまの子をひとり残して、

お父さんとお母さんは、もっと大きな氷を探しに

その場を離れます。

我が子の無事を祈りながら・・・。


目を覚ました しろくまの子はひとりぼっちで

お父さんとお母さんの帰りを待ちますが、

そのうち嵐がやってきて、海は荒れ、

強い風が、氷の上の しろくまの子を襲います。


氷は 粉々にこわれてしまい、

しろくまの子は冷たい海へと沈んでいきます・・・。

そして、お星さまに導かれて

お父さんとお母さんのもとへ舞い降ります。



作者は、『ぼくのともだちおつきさま』の

アンドレ・ダーハンさん。

海の色も空の色も、淡くやさしい色彩に溢れていて、

しろくまの子もとっても可愛らしくて、


最初はほのぼのとしたストーリーを

イメージしていたのですが、

何度読んでも涙が溢れてきて、

胸が痛みます。


ファンタジックな愛らしい世界と、

心に訴えかける大切なメッセージの詰まった一冊。


最後のページに書かれた言葉に

胸を打たれます。


「わたしたちに、なにかできることは ないでしょうか。

さむいさむいくにの こおりをまもり、

そこでくらす こぐまのかぞくを たすけるために。」


アンドレ・ダーハンさんの

動物たちや自然環境に対する強い思いが伝わってくる

愛溢れる絵本。

私も大切にしていきたい1冊です。



↑「私もこの絵本が大好き」、または
「読んでみようかな」と思ってくださった方、
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作:アンドレ・ダーハン
文:きたやまようこ
出版社:講談社
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[2015/12/21 14:22] | 9号車*動物たち | トラックバック(0) | コメント(2) |
美しい雪の結晶の世界2*『紋切り型 雪之巻』

monkiri yukinomaki

『紋切り型 雪之巻』

出版社:エクスプランテ
ガジェットブックスシリーズかたち
エクスプランテwebサイトより


皆さん、この白いカタチ、

何を表した文様かご存知ですか?

yukiwa sekka

実はこれ、「雪輪」と呼ばれる

* 雪 * を表現した文様なんですよ〜 (^^)


江戸時代、雪に魅せられたお殿さま、

下総古河藩主の土井利位(どいとしつら)は、

降る雪を黒い漆器に受け、


オランダから取り寄せた顕微鏡の

レンズ越しに花開く

雪の結晶の美しさに魅了され、

観察とスケッチを繰り返しました。


天保3年(1833年)、日本ではじめて

雪の結晶を科学的に観察した図鑑 

『雪華図説』を出版します。



人々は初めて見るその美しい形と

雪の結晶が六角形であるという事実に

驚き、魅了され、夢中になったそうです。


江戸の人々の心をとらえた美しい雪華文様

着物や装飾品などにあしらわれ、

長く愛されてきました。

yukinohana 2
(土井家所蔵 「雪華模様訪問着」)


雪は美しい花にもたとえられ、

「雪華(せっか)」、

「六の花(むつのはな)」、

散らつき舞う「風花(かざはな)」などの

風流な呼び名を多く持ちます。


舞い降りる雪を「花」と呼び、

生活にそのカタチを取り入れ、

人々は日々、心豊かに暮らしていたんですね(^^)

****************************************

kodomo zukan 1
 
『こども文様ずかん』
著者:下中菜穂
出版社:平凡社

こちらは紋きり遊び(江戸の切り紙遊び)が紹介された

素敵な絵本。『紋切り型 雪之巻』に載っている

雪の文様もたくさん作れます♪


和紙を折りたたんで、

はさみでチョキチョキ、

型紙どおりに切り抜くだけで、

こんなに綺麗な雪のひとひらが誕生します。

monkiri yuki 2

障子に貼ると、美しい雪景色になりそう~(*^^*)

絵本の冬のページに紹介されている素敵なことば。

***山眠る***

命が動きを止めたかのように、

まるで眠っているかのように見える冬の山。


降り積もった雪の下や、

凍てついた地面の中では、

新しいいのちの準備がされています。


かたく結ばれた冬芽の奥でも、

春に花咲く準備が整えられています。


冬とは、「殖ゆ(ふゆ)」

山々は 次に迎える季節のために、

あらゆる命がふえるため、躍動するために、

しっかりとエネルギーを蓄えているんですね。





真っ白な 静けさに包まれた雪の世界に

心を打たれる方も多いのではないでしょうか。


『和漢朗詠集』 白居易の詩の一節より


「雪月花の時 最も君を憶ふ」



美しい雪に、月に花…

四季折々、美しい景色を目にするたび、

遠く離れた君が思い出されてならない。


美しい景色を、大切な人にも見せたいという想いは

いつの世も変わらないんですね(*^^*)


感性が最も研ぎ澄まされるといわれる寒い季節。

この冬もたくさんの美しい景色に出逢えるといいな。


↑興味を持ってくださった方、
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[2015/12/14 22:55] | 8号車*日本の美しいことば・文化 | トラックバック(0) | コメント(0) |
美しい雪の結晶の世界*『天から送られた手紙』
撮影:吉田六郎(1919-1995)
中谷宇吉郎博士から写真撮影能力を評価され、
「雪の結晶」などのテーマの科学映画を監督、制作。



冬の空から舞い降りてくる雪。

皆さんは、雪の結晶を見たことがありますか?

雪の結晶は、自然の生み出す造形の中で

最も美しいものの一つではないでしょうか。


六角形の結晶は、気候や温度、

水蒸気の量でその形が変わるそうですが、

どれ一つとして同じものは無いというから不思議***


美しいデザインが無限に生み出され、

天から舞い降りてきます。


そして、地上に届いて、ほんのひとときしか

その姿を保てずに、とけて消えてゆく・・・

はかなくも美しい 自然の芸術作品です。


自然界が生み出す色やかたち。

顕微鏡で見られるミクロの世界。

ちょっと視点を変えてみると、

この世の中は美しいもので溢れていますね(*^^*)





『天から送られた手紙』
中谷宇吉郎
編集・解説:雪の科学館


精緻で清らかな

美しい雪の結晶の写真集。


「雪は天から送られた手紙である」

この詩情あふれる言葉をのこした雪博士、

中谷宇吉郎さん(1900-1962)は

石川県加賀市、片山津のご出身。


雪の結晶に魅せられて、

1932年から北海道で研究を始め、

極寒の十勝岳の「白銀荘」と名付けられた山小屋で

天然雪の写真を3000枚も撮り、

結晶の形を41種類に分類。


1936年に、世界で始めて

人工雪を作ることに成功しました。


加賀市にある雪の科学館は、

中谷宇吉郎さんの記念館。

六角形の塔が立ち並ぶ、

雪と氷の不思議を楽しめる施設。


白山を望むティールームも併設されており、

グリーンランドの石が敷かれた中庭には

人工霧がたちこめるそう!

美しい*ダイアモンドダスト*の作れる装置もあるそうです☆

ぜひぜひ行って見たいなぁ♪




こちらはアメリカの農夫・ベントレーさんが

一生をかけて撮り続けた雪の結晶の写真集

『SNOW CRYSTALS(スノークリスタルズ)』

著者:W.A.BENTLEY
著者:W.J.HUMPHREYS
出版社:Dover Publications


中谷宇吉郎さんがその美しさに感動し、

研究に着手するきっかけとなった写真集だそうです。

******************************


二十四節気 「大雪」(たいせつ)

七十二候 「閉塞成冬」(そらさむくふゆとなる)


気づけば、もう12月!

本格的な冬の到来ですね。

あちらこちらから、初雪の便りも聞こえてきそう。


雪国に暮らす方々にとっては、

毎朝の雪かきなど大変なこともあるかと思いますが・・・


今、住んでいるところは、

年に2,3回、ほんの数センチしか雪が積もらないので、

子どもたちは、雪のしんしんと降り積もる

白銀の世界に憧れています♪

毎年雪が降りだすと犬のように大喜びで 庭をかけ回ります!

(私はこたつで丸くなっていたい・・・^^;)


今年の初雪は いつになるかなぁ~♪



↑「私もこの写真集が大好き!」、または
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『きらきら』
文:谷川俊太郎
写真:吉田六郎
出版社:アリス館

美しくて、繊細で、神秘的な雪の結晶の写真と
情緒溢れるやさしい詩に
心満たされる素敵な絵本です。
[2015/12/07 20:08] | 6号車*花・自然・野原 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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プロフィール

結衣

Author:結衣
『絵本からあふれる愛』 をテーマに♪
てくてく心のおもむくままに、愛溢れる絵本と大好きな作家さんのこと、日々のワクワクを綴っていきたいと思います。

夢は、お母さんと子どもたちが笑顔になれる 温かな居場所、 絵本&ソーイングspaceをつくること♪
子どもたちの刺繍クラブをつくること♪

好きなことば・・・
『千里の道も一歩から』
『Think Globally,
Act Locally』

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