絵本列車 ∞ てくてくちょうむすび
あいにきたよ。 ピーターラビット展 * 名古屋
pitarabbit ten

ずっと心待ちにしていたピーターラビット展(*^^*)

全国を巡回して、とうとう最終開催場所の

名古屋にやって来ました♪


2017年9月16日~11月5日

名古屋市博物館


作者ビアトリクス・ポターさん(1866-1943年)の

生誕150周年を記念して、

彼女の人生に焦点をあて、

『ピーターラビットのおはなし』の誕生した背景や、

貴重な自筆原画・スケッチ、

絵の具箱や机などの愛用品が紹介されます。



関連記事:絵本の原点『ピーターラビットのおはなし』


ピーターラビットの物語が生まれる元となった

ノエル少年に送った絵手紙をはじめ、

私家版のモノクロの挿絵や 絵本シリーズの原画、草稿など

208点もの作品・資料が展示され、

そのほとんどが日本初公開だそうです。

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1929年用『ピーターラビットの暦本』の挿絵のための水彩画
英国ナショナル・トラスト所蔵


関連記事:ビアトリクス・ポター* 生誕150周年 ピーターラビット展


英国から原画が来日するのは、

本当に 貴重な機会!!

展覧会には、家にある絵本を持って行って

原画と印刷の違いなども見比べてみたい(^^)

原画を見ると、絵本では見えてこない景色が見えてくるかもしれません。



画像:公式ホームページより Photo / Sony Creative Products Inc.


ビアトリクス・ポターさんによって守られた豊かな自然、

イングランド北西部の「湖水地方」は

2017年7月に世界遺産(文化遺産)に登録されました。


英国の詩人、ワーズワースも愛したという

静かな湖、エスウェイト湖。

ビアトリクスさんは、

「湖水地方では、エスウェイト湖がいちばん美しい」と

そのたたずまいを絶賛されていたそうです。


絵本の世界が今もそのままに残されているという

美しい田園風景、

ピーターラビットのシリーズが誕生した舞台。

本物の世界をいつか見に行きたいです。





ビアトリクス・ポター生誕150周年記念刊行

『ピーターラビットの世界へ』
著者:河野芳英
出版社:河出書房新社







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[2017/09/17 16:33] |   ビアトリクス・ポター | トラックバック(0) | コメント(2) |
悠久の時が繋がる*『TIMELINE タイムライン』


『TIMELINE タイムライン』
地球の歴史をめぐる旅へ!


ベルギー出身のイラストレーター、

ピーター・ゴーズさんが描き出した超大作絵本。


『TIMELINE タイムライン』には、

137億年前のすさまじい大爆発、ビッグバンから

現在に至るまでの地球の歴史が

一本の帯、時系列タイムラインで描かれています。


まるで壮大な歴史絵巻のような

芸術的センス溢れる作品。


美しくて可愛らしくて親しみの持てるイラスト、

斬新な構図と構成。

遊び心溢れるデザインと文字の配置にも目を引かれ、

一度絵本を開くと 時間を忘れてしまうほどです。

どの場面も細かく描き込まれていて素晴らしくて・・・

とてもとても立ち読みなんてできません!!!(笑)


生命の起源、恐竜の誕生と絶滅、

古代の文明、中世のヨーロッパ世界、

帝国や王朝の歴史、戦争や革命・・・。


そして現代の宇宙開発や テクノロジーの進化、

ソーシャルメディアの普及がもたらした変化までもが

この1冊に表現されています。


どんなにコンピュータや科学技術が発達しても

紛争や、環境災害などの問題は

なかなか解決できない現実・・・。


最後のページに書かれた

作者のピーター・ゴーズさんのメッセージにも

心が揺さぶられます。


「わたしたちの手には無限の可能性を秘めた

コンピュータの力がある。

しかし、すべての人々が

平和に繁栄の中で暮らすことは夢のまた夢だ。

きみに、次の歴史をきざむ気はあるだろうか?」


人類が培ってきた素晴らしい技術は、

医療や、環境を守るためや、

人の幸せのために使ってほしい・・・

どうか、どうか、殺戮や攻撃、

破壊のために使わないで と祈る日々です。


「全てのことは繋がっている」と感じさせてもらえる

TIMELINE タイムライン。

それぞれのページが次の時代のページへと

見事に繋がっていて、

"今"の捉え方がほんの少し変化するような

不思議な時空の旅…



~絵本の中に流れる悠久の時~


私たちは悠久の時の中を生きていて、

そこにはたくさんの出来事と出会いと別れがあり、

今、この瞬間にも世界中で様々な歴史が刻まれています。


大勢の前での読み聞かせには向かない絵本かもしれませんが、

時計の刻む「時間」に縛られない

豊かで壮大な「時」を感じさせてもらえる

素晴らしい作品です。




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[2017/09/07 12:16] | 5号車*宇宙・星・月 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ドキドキわくわく 空の冒険*『メロップス一家、空へ』
『メロップスのわくわく大冒険2』



ブタのメロップス一家の

ワクワクする冒険物語、

『メロップス一家、空へ』(1957年)は、

トミー・ウンゲラーさんのデビュー作です。


やさしいパパのメロップスさんは、

時間があるといつも飛行機の設計をしていました。

設計図が出来上がると、4人の息子たちと一緒に

街の工場やガラクタ置き場から 材料を集めてきて、

一から飛行機を組み立てます。


見事なチームワークで

立派な飛行機が完成!

そして、お日さまが輝く素晴らしいお天気の日に

初飛行に出かけます。

ところが、途中でガソリンがなくなってしまい・・・!?

*****************************************

様々なハプニングに遭遇しても、

パパの発明や みんなのアイデアで乗り切って、

どんなことにも くじけない

スーパー ポジティブな メロップス一家♪(^^)


『メロップスのわくわく大冒険1・2』には

シリーズが合わせて5話 載っているのですが、

どのお話も テンポの良い展開に

ドキドキわくわくします。


このシリーズに描かれている乗り物、

飛行機や蒸気船や車などの

クラシカルなデザインもまた素敵なんです♪

さりげなく描かれた家具や調度品にも

見惚れてしまいます。





どこか のんびりとしているけれど、

果敢に難題に挑む メロップスさんたち。

冒険の終わりには いつも

ママが焼いてくれた美味しいケーキが待っていて(*^^*)


「帰る場所があるっていいな」、

「家族っていいな~」と、ほのぼのとした

温かい気持ちに包まれて 心が和みます。

*****************************************


作者のトミー・ウンゲラーさんは、

1931年、フランスのストラスブール生まれ。

8歳の時に第2次世界大戦が始まり、

アルザス・ロレーヌ地方は

ナチスドイツ軍の占領下におかれてしまいます。


戦争のため 高校も卒業できませんでしたが、

戦後は冒険を求め、世界中 放浪の旅を続けます。

1956年、憧れのニューヨークにたどり着いた時には

ひどい病気にかかり、お金もありませんでした。


けれど、仕事を探していた彼に

ある親切な出版社が前金として500ドルを渡してくれ、

新しい出発をすることができたそうです。


そして翌年に出版された この最初の作品、

『メロップス一家、空へ』 は

ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙の

春の児童図書祭の名誉賞を受け、

その後は 絵本だけにとどまらず、

広告美術やデザインなど様々な分野で活躍していきます。


幼少期に恐ろしい戦争を経験した彼は、

反戦の風刺画もたくさん描いています。


鋭い観察眼と 真実をつく冷静な視点。

社会に対する痛烈な批判も

独自のユーモアで包み込む、インパクトのある作風に

大人も子どもも心を掴まれるのかもしれません。




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<参考文献>

『英米絵本のべストセラー40-心に残る名作』
編著者:灰島かり 出版社:ミネルヴァ書房

『絵本図書館 世界の絵本作家たち』
著者:光吉夏弥 出版社:ブックグローブ社



[2017/08/31 16:41] | 4号車*乗り物 | トラックバック(0) | コメント(0) |
空飛ぶ愛らしいカンガルー*『アデレード』
『アデレード』 



何度読んでも幸せな気持ちに包まれる

愛らしいカンガルーの絵本、

『アデレード そらとぶカンガルーのおはなし』


作者は 『すてきな三にんぐみ』の

トミー・ウンゲラー(アンゲラー)さんです。


カンガルーの女の子、アデレードには

不思議なことに生まれたときから

背中に翼がついていました。


旅に出たいと、いつも空を眺めていたアデレードは、

ある日パパとママにお別れのキスをして

空へ飛び立ちます。


世界のあちこちを見てまわり、

パリの街で暮らすことに決めたアデレード。

美術館の彫刻や、ノートルダム大聖堂の天使など、

街には 翼のある仲間がたくさんいました。


けれど、カンガルーのお友達がほしくなって

ちょっぴり寂しくなってしまいます。

そんなある日、火事に遭遇したアデレードは、

高いビルにとり残された子どもたちを助けて

大ケガをしてしまい・・・!!?


波乱万丈の人生を送るアデレードですが、

心優しい人たちと出会い、仲良しになり、

愛され 守られ、幸せに暮らす

とてもハッピーな物語(*^^*)



『アデレード』は1958年の作品で、

『へびのクリクター』と同じ年に出版されました。



関連記事:ユーモアとエスプリ♪可愛いへびのお話『へびのクリクター』


絵本のいたるところにウンゲラーさんならではの

洗練されたユーモアが散りばめられていて、

軽やかでリズミカルな線描もまた魅力です。



ウンゲラーさんの最初の絵本、

『メロップス』シリーズも とっても愉快で

大、大、大好き♪♪

ブタのメロップス一家の

わくわくする冒険物語です。


『メロップスのわくわく大冒険1』には、

メロップス一家が石油を掘り当てたり、

宝探しに海へ出かけたり、

地底を探険したりするお話が(^^)





『メロップスのわくわく大冒険2』には、

飛行機に乗って 空の冒険をするお話と、

クリスマス・イブの愛溢れるお話が載っています。




それからもう一冊♪

勇敢で頼もしくて、みんなから

ひっぱりだこのタコの物語(^^)

『エミールくんがんばる』も

ユーモア満載でおすすめです。




これらは いずれも

『すてきな三にんぐみ』が出版される以前の作品で、

カラーも二色のみのシンプルな印刷なのですが、

その独特の世界観や、

ちょっぴりとぼけたタッチの絵に引き込まれて

夢中になってしまいます♪


ぜひぜひ読んでみてくださいね!


『すてきな三にんぐみ』(1961年)




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[2017/08/19 20:33] | 9号車*動物たち | トラックバック(0) | コメント(2) |
大空へ夢が広がる*『そらの100かいだてのいえ』


縦長に開く 楽しい絵本

「100かいだてのいえ」シリーズの第4弾が

8月8日に出版されました♪


空の上へ上へと 夢が広がる

『そらの100かいだてのいえ』


今回は、雲や雨、虹や風などの

色んな素敵なおうちが登場します(*^^*)

*****************************************

ある寒い冬の日、

ツピくんというシジュウカラが

ひまわりの種を見つけます。


とてもお腹がすいていたけれど、

「この種を育てれば、花が咲いて

種がもっといっぱいになる!」

と思ったツピくんは、

種を植えるところを探しに行きます。


そして大空へと飛び立ちますが、

見渡す限り 雪景色 ***

ツピくんが困っていると、雪さんが降ってきて

「雲の中へいってごらん」と教えてくれます。


ツピくんが不思議なおうちの一番上の

100階までのぼる途中、

雨さんや、風さん、空気さん、光さんたち・・・

みんなが協力してくれて

ひまわりの苗が育っていくところも素敵です。


100階に住んでいたのは

いったい誰だったのでしょうね(^^)

*****************************************

このシリーズは、どれも

可愛らしくて、ワクワクします。

虹色のバウムクーヘンも食べてみたい♪


作者のいわいとしおさんは、

グラフィックと手描きを融合させて、

じっくりと時間をかけて作品作りをされているそうですが、

今回のおうちも、傘や虹のアーチなどの

素敵なデザインや、楽しいアイデアが盛りだくさん♪


絵本は今回も横開きではなく、縦開き。

綴じ方、めくり方が変わるだけで

絵本を読むときの感覚も変わって面白いですね。


そして、「このお部屋がいいな」とか、

「ここが可愛いね~」、なんてお話しながら

子どもたちとの距離が縮まるのも

この絵本の魅力なのかなと感じます。


皆さんも是非ご覧になってくださいね!


 

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関連記事:『100かいだてのいえ』*いわいとしお の絵本の世界展

関連記事:『100かいだてのいえ』*(追記)天空のエレベーター



[2017/08/08 16:08] | 6号車*花・自然・野原 | トラックバック(0) | コメント(0) |
愛と涙いっぱいの作品*『くものうえのハリー』-ぼくとおかあさんのたからもの-
『くものうえのハリー』

作・絵:城井 文




大切な人や、もう会えない人を想う時、

人はどうして空を見上げるのでしょうね。


雲の上の世界が描かれた、

ひつじの親子の 愛溢れる物語

『くものうえのハリー』- ぼくとおかあさんのたからもの -


可愛いひつじの表紙絵に惹かれて

ずっと読みたいと思っていた絵本。

やっと手にすることができました。


この絵本はRAM WIREというアーティストの曲

「僕らの手には何もないけど、」(2015年)の

ミュージックビデオから生まれました。


↓アニメーション・動画はこちらからご覧になれます

https://www.youtube.com/watch?v=TXpGWhdwXuo



大切な我が子を亡くしたお母さんひつじと、

雲の上から悲しみにくれるお母さんを心配そうに見つめる

こひつじのハリーの心温まる物語。


ハリーはお母さんにもう一度会いたくて、

そして、お母さんを元気づけたい一心で

自分の毛を刈ってロープを作り、

勇気を出して雲の上から降りていきます。


姿は見えないけれど、

ふと ハリーの存在を感じたお母さんは

一緒に過ごした幸せな日々を思い出します。



(↑ こちらはアニメーションのワンシーンです。

※アニメーションは2016年に
スペイン・カタロニア国際アニメーション映画祭に出品され、
その後、アメリカ・ニューポートビーチ映画祭、
日本・ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 、
アメリカ・ダラス・アメリカン映画祭、
アメリカ・アジアンアメリカン国際映画祭
などに出品され、世界各国で絶賛されているそうです。)



ハリーが寝る前に

本を読んでもらうのが大好きだったこと、

お気に入りの場面では

目をいっぱいに見開いていたこと、


そんなハリーの様子を見て

寒い冬でもぽかぽかした

優しい気持ちになれたこと・・・


そしてハリーの誕生日に

金ぴかの王冠を一緒に作ったことや、

暑い夏の日に毛を刈ったこと、

秋にはセーターを編んであげるという

大切な約束をしていたことを思い出し、

編みかけだったセーターを取り出します。


家にこもって泣いてばかりいたお母さんは

ようやく家の外に踏み出し、

空を見上げると、

不思議なことが起こります・・・


*****************************************


絵本には、お母さんやハリーの気持ちが

深く描写されていて胸に迫るものがあり、

涙がこらえきれなくなります。


雲の上の見張り番、ルシファーの(意外な!?)

優しさにも胸をうたれます。


アニメーションも絵本も、どちらも本当に

素晴らしいですね。


天国へ旅立つとき、

何か一つ、一番大切にしていた宝ものを持っていけるとしたら

それはやっぱり、大切な人と

一緒に過ごした「幸せの時間」

楽しかった日々の

「温かい思い出」なのかもしれません。


悲しみが癒えるのには時間が必要だと思いますが、

たくさん泣いた後には上を向いて、歩き出すこと。

大切な人には、いつも楽しく笑いながら

自分らしく、幸せを感じて過ごしていてほしい、

旅立つ人も、残された人も願うことは同じなのかな、

と感じました。


子どもからお母さんへ、

そしてお母さんから子どもへ・・・

愛をおくり合う

素敵な作品ですね。


 

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[2017/07/27 11:01] | 14号車*愛のこもったアニメーション | トラックバック(0) | コメント(0) |
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プロフィール

結衣

Author:結衣
『絵本からあふれる愛』 をテーマに♪
てくてく心のおもむくままに、愛溢れる絵本と大好きな作家さんのこと、日々のワクワクを綴っていきたいと思います。

夢は、お母さんと子どもたちが笑顔になれる 温かな居場所、 絵本&ソーイングspaceをつくること!

好きなことば・・・『Think Globally,
Act Locally』

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